【発達障害かもと思ったら】発達の目安 指差し 「自発の指差し」


スポンサーリンク
レクタングル(大)

指差しの始まり

0歳9・10ヶ月〜

「〜だよ」と言われて、指差された方向を見る。

それより前は、指を見たり大人の顔を見たりする。

自発の指差し

0歳11ヶ月〜

(あれ見て)見つけたものを「あっあっ」と言いながら指差す。 二項関係の始まり

要求の指差し

1歳0ヶ月〜

自分の欲しいものをしきりに指差す。 二項関係の成立

叙述の指差し

1歳0ヶ月〜1歳6ヶ月

(何かを見つけた時)車や犬を「あっあっ」と言いながら指差し、母親を振り返る。

三項関係の始まり

応答の指差し

1歳6ヶ月〜

(どれと聞かれたときにするもの)「〜はどれ?」に応じて指差して教える。

対象が目の前に無くても、その方向を指差す。

自分では見えない顔の部分を指差して教える。 三項関係の成立

子供が何かを見て気持ちが動く事を、 子供と対象物という二つの間に関係が出来た という事で、 二項関係 が出来ると言います。

次に、何かを見て気持ちが動き、それを他の人と共有するようになると、

子供・対象物・母親の三つの間に関係が出来た という事になり、それを 三項関係 と言います。

この三項関係が、 自分の中にあるコトを、人に伝えようとする姿勢 すなわち、 言葉の土台 になるのです。

例えば、お子さんが何かに夢中になっている時、お母さんも一緒になって楽しんでみて、それを声にしてみる。

車を並べるのが好きなお子さんであれば、並べる時に「はい、はい」と声を掛ける。

ズラッと並んだ車を眺めだしたら、一緒に眺めて「凄いね〜」など。

その時、お子さんと目が合って、にっこりと微笑みあう。

お子さんの世界に、お母さんがゆったりと寄り添い、こういった 気持ちの共有 を積み重ねていくうちに、お子さんは、物とお母さんの顔を交互に見るようになり、叙述の指差しへと進んで行く事が多いようです。

ちなみに、指差しに関しては、チェックすべき点がいくつかあって、

  • 指差しをする時、きちんと一本指で差すか どうか。
  • 何を差しているかはっきりと分かるか どうか。

指差しはするけれど、何を差しているのかはっきり分からない。
もしくは、一本指ではなく、手全体を使って差す場合は、 手指機能の分化がまだ未熟 という事になります。

大抵の場合、しばらく経てば綺麗な指差しが出来るようになるので、様子を見守りましょう。

それから、 他の人が何かを指差した時、差している方向をきちんと見るか どうか。指そのものを見てしまう場合は、 外界の意味理解について問題のある可能性 があります。

そして、 指差しをしながら大人の顔を見るか どうか。

通常、子供は要求の指差しを相手の顔を見ながら訴えます。

これらのどれかが当てはまり、その状態が長く続いている場合は、

発達に問題を抱えている可能性もあるので、専門機関に相談する事をお勧めします。

なお、お子さんによっては、 クレーン現象 (要求をする際に指さしではなく、大人の手を引っ張って目的を達成させようとする動作)が現れる事がありますが、これも発達の立派な一過程です。

無理矢理指差しをさせたり、言葉で言わせようとするのではなく、お子さんの気持ちを、出来るだけ汲み取っていくようにしましょう。

発達の仕方には個人差があり、またきちんと順序というものがあるので、焦っても良い事はありません。

お子さんの状態や気持ちを無視しての無理強いは、むしろ悪影響を及ぼします。

指差しは、言葉の発達の前段階として非常に重要ですが、親が無理にさせるのではなく、お子さんが自発的に行わないと意味がありません。

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする